30代女性:腰椎椎間板ヘルニア

来院動機

整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断され、痛み止めと湿布を処方されたが改善せず。
手術はできるだけ避けたいと考え、HPのお客様の声を見て来院。

痛みの出たきっかけ

「立ち上がると腰に激痛が走り、左足までしびれる」
「デスクワークが長く続かず、仕事に集中できない」
「薬を飲んでも痛みが全く改善しない」

身体所見と治療、経過

初回施術(発症初期:強い痛みあり)

•腰椎周囲の筋肉(腰方形筋、脊柱起立筋)の過緊張を確認
•急性期のため、腰部を安静保持・アイシングを指導
•痛みを軽減するための筋肉調整による筋緊張緩和
•鍼灸治療:腰部・殿部(坐骨神経ライン)のツボに刺鍼し、鎮痛と血行促進を目的
•施術後、痛みは少し和らぎ、歩行が楽になった

2回目の施術(3日後)

•炎症反応が落ち着き始め、疼痛がやや軽減
•手技療法:腰部から殿部にかけての筋肉調整と運動指導
•鍼灸治療:腰椎周囲・殿部・下肢に刺鍼、電気鍼で神経走行に沿った刺激
•姿勢指導:デスクワーク時の骨盤を立てた座り方
・腰への負担を減らす為にアイシング
•40分間の歩行運動を指導

3回目の施術(1週間後)

•腰の痛みが軽減し、下肢のしびれも半減
•手技療法:腰椎〜骨盤の可動性改善、殿筋群の筋肉調整
•鍼灸治療:坐骨神経ラインに沿った刺鍼+温灸で血流促進
•運動療法:腹筋・骨盤の安定化を目的にWB体操を開始(体幹強化)
•睡眠環境の改善(マクラの高さ、寝姿勢の指導)

2週間後

•痛みは大幅に改善し、デスクワークが3〜4時間可能に
•下肢のしびれは残存するが軽度
•運動療法:、体操指導、歩行指導
•鍼灸治療:全身調整、再発予防の目的

1ヶ月後

•痛みはほぼ消失、しびれも日常生活で気にならないレベルまで回復
•軽い運動(ヨガ・ストレッチ)を再開
•体幹トレーニングとセルフケア継続

担当者のコメント

腰椎椎間板ヘルニアは、姿勢不良・長時間のデスクワーク・運動不足など、生活習慣が大きく影響します。
急性期には安静・鎮痛・炎症コントロールが重要で、無理に動かすと悪化します。

当院では、
•初期は炎症抑制と鎮痛(鍼灸・筋肉調整
・冷却指導)
•中期は可動域改善と筋緊張緩和(筋肉調整・電気鍼)
•後期は体幹強化とセルフケア(・運動療法・姿勢改善・生活習慣指導)という流れで施術を行いました。

結果として、
•急性の強い痛みを短期間で軽減
•デスクワーク復帰が可能に
•体幹筋の強化と生活習慣改善により再発予防につながりました。

腰椎椎間板ヘルニアは手術を選択する方も多いですが、適切な保存療法(整体・鍼灸・運動療法)で十分改善が期待できる症例です。
再発予防のためには、姿勢改善・体幹トレーニング・セルフケアを継続することが何より重要です。